マウントアダプター使用時のAF動作【α7rⅡ】

Camera

複雑怪奇なEマウントのAFシステム。カタログを見てるだけじゃとても理解出来ません。

以前のa7RⅡ導入レポートでも記載した様にEマウント機のオートフォーカスは像面位相差AFとコントラストAFの2種類を組み合わせて速度と精度を高めたハイブリッド方式です。
*同じSONY製でもAマウント機については使ったことも興味も無いので知りません

ただしハイブリッドAFとして動作するのは基本的に純正レンズのみであり大半のマウントアダプターを介した場合は排他的にどちらかのAFシステムを使用することになります。

・像面位相差AF  従来のレフ機に搭載されている機能に近いAF。
・コントラストAF コンデジ等に採用されている正確だけど動作の遅いAF
従って一眼レフの様なタイミングで撮影するには像面位相差AFを選択することになります。

ただここで厄介なのはEマウント機の場合AFフレームを一番小さなフレキシブルスポットSにしても像面位相差のポイントを一つ一つ選択出来るワケでは無いと云うコトです。要するに豆粒の様な測距点をグループAFで制御すると云う感覚です。 赤い□がフレキシブルスポットS選択時に選択出来るポイントです。

*ハイブリッドAF・コントラストAF使用時 ▶︎ 縦19点x横17点=全323点 *像面位相差AF使用時 ▶︎ AF位置は縦13点x横13点=全169点(a7Ⅱはさらに減る。)
このコトから考えると話題のα9も実際に任意に選択出来るAFポイント数には大差が無いのかもしれませんね?

たとえばポートレートで縦位置撮影する場合に一使いそうな位置にAF枠を持ってくると2つの像面位相差AFポイントにかかります。普通に考えてこの2つのうちのどちらかを使うということと認識してしまいますが・・・

実際には多少?選択位置よりズレた測距点(黄色い□□)が選択されてしまう様なこともあり・・・あまり気持ちよいものではありません。 純正レンズの場合もAF挙動は同じなのかもしれませんが黄色い□が表示されないのでしっかりとAFが動作した様な感じがします。

顔認識AFで撮った場合は像面位相差AFのみを使用した場合でも認識した顔の部分に柔軟に□が出現し合焦するとその枠の外周のみ光るので正確にAFが動作している様な感じを受けます。作例の場合は縦5点x横4点=20カ所のグループAFとして動作してると考えてください。 アバウトに特にナニも考えずに顔認識AFで撮影しても一眼レフ機でフォーカスロックして撮影した画像より瞳にピントが来ている様に見えます(@○@)

理解しにくいマウントアダプター使用時の挙動ですがSIGMAのMC-11に正式対応したSIGMAレンズの装着時にはSONYの純正レンズとほとんど変わらずにファストハイブリッドAFが使える様です。 ただCanon機で満たされないナニかを求めてEマウント機を追加している身としては新たにCanonEFマウント対応のレンズを揃えるのは本末転倒な感じがするので自分の求めるレンズを入手する時迄の繋ぎとして使えればいいかと思っています。

アダプター経由でFレンズやEFレンズはどの程度動くの?

広角側で明るいレンズ程まともに動いている様な…_〆(゚▽゚*) もっとも70-200mmF2.8などは純正GMレンズでもフォーカスが遅い感があるので電圧的な要因によるのかもしれませんが?

Commlite ENF-E(1)
Nikonのレンズの大半は最新のEタイプを除いて機械式レバーで絞り制御を行っているため駆動装置をアダプターに組み込まねばならずアダプター自体が大型です。実際にアダプター経由で同一レンズを装着すると体感的にはそのままD810で使うよりもカメラが重くなった様に感じました。AFも速度どころか挙動すら怪しいので返品しました(・_・)r鹵~<巛巛巛 駆除! *現状NikonのGタイプとEタイプのレンズを使用するのは一番ハードルが高いと思われます。 合焦まではノロ〜っと動いてからズ、ズ、ズと4、5秒はかかるためスナップですら困難。
SIGMA MC-11
記事中の様な制限(疑問?)はありますが期待していた以上にAFが快適動作しています。一昔前のEOS Kissで使うよりはまともに動いている様な感覚です。EFレンズの場合CPUの相性によるのかSIGMAが解析したことのあるレンズかどうかによって挙動が違うのかも? *EF100mmF2.8LISの挙動が特に??です。(IS誤動作併発?)

どちらも一眼レフ用のレンズが更に大型化するわけで・・・ ヘタすると従来の一眼レフのシステムを超える重量装備になってしまうのでメインレンズとして使う気にはなりません。 教訓:マウントアダプターは使用頻度の高くないレンズを他マウントで代用するには役に立つ