Digital Photo Professional Ver.04 機能再確認
CanonのDigital Photo Profesional(以降DPP)は動作の軽快さと直感的に使えるソフトでしたが対応機種を絞って大幅なバージョンアップが行われました。

DPP4になり右側の調整パレットのタブが3つから8つへと増えました。 項目の分類は次の8種類に分かれています。
①調整全般
②ノイズ低減
③トーンカーブ
④HSL調整
⑤作業用色空間
⑥レンズ補正
⑦トリミング
⑧ダストデリート
このうち③トーンカーブはDPP3のRGBタブと同じで非破壊調整ではなく劣化を伴う補正となるのでなるべく①調整全般の補正で画像を完成させた方が高画質に仕上がります。 ノイズ低減に関してはPhotoshopの方が優秀だからとの見方をする人も少なくありませんが弄らなくてもデフォルトで自動調整された状態なんですよね。 試しにCR2を開いた瞬間はザラザラな画質が表示され、ワンテンポ遅れてノイズの少ない画質を目にすることになります。これはJPEG撮影の場合に映像エンジンDIGICがノイズ低減やシャープネスなど各種項目を処理して画像を仕上げる過程をPCを介して行っているコトを意味します。 なのでメーカー独自の色を再現するためには純正ソフトでTIFFやらJPEGに展開してから他のソフトに渡すことが必須となるわけです。 たとえば風景モードで撮影したRAW画像をPhotoshopで展開してもあの鮮やかさは再現されずにAdobe解釈のスタンダード色にしかならないんですよね。
3カ所に存在するシャープネスの設定
DPP4では①、②、⑥のタブ下にシャープネスの項目が存在するのですがこれは単純に各タブの調整と併用して使うだろうと設置されているだけで効果が異なるワケではないそうです。 紛らわしいコトするなって感じですよ(怒)
DPP4の最難関?HSL調整
色合い(Hue)・彩度(Saturation)・明るさ(Lightness)をレッド・オレンジ・イエロー・グリーン・アクア・ブルー・パープル・マゼンタの8色域ごとに調整が出来る様になったことは機能制限のかかったPhotoshop ElementsのCamera Rawを使っているユーザーには多大な恩恵をもたらすことになると思うのですが外部アプリとして連携出来るのがPhotoshopだけと云う仕様は謎でしかありません(??)NikonのNX-Dではユーザー任意のアプリを設定出来るだけにもどかしいところであります。現状としてはDPP4で編集した後に任意のフォルダにTiffで保存してから改めて連携先のソフトで編集する以外にありません。Photoshopに関してはツールバーの設定で転送ボタンを表示させるコトが出来るなどLightroomとの連携よりも至れり尽くせりだったりすると云う(??)

Cドライブを激しく圧迫する謎な設計
気がつくとCドライブの空き領域が大幅に減っていたので各フォルダの使用容量を調べているとRoamingData¥CanonInc¥DPP下に20GB近いキャッシュがあることに気がつきました。DPP4のソフト側にはキャッシュ位置の移動や容量を指定する項目がないのは困りものです。ただ同じDPP4でもMacのDPP4ではその様な症状は現れていないので単にメーカー側の見落としなのかもしれませんが?この事をCP+の時に尋ねてみたんですが冷静に「そうなんですか?プロカメラマンにはMAC使いの方が多いのでどうしてもWin版は・・・」と曖昧な回答を頂戴しました。そしてこの現象はまったく改善されていません(><)結局CドライブのSSDを128GB→256GBと容量アップするコトで対処していますヾ(*`Д´*)ノ゙
結局DPP3⇒DPP4になって一番変わったのは
サムネイルの表示を大きく設定出来る様になったコトによる画像セレクトのしやすさだと感じています。あとは背景が暗くなったので見た目がよいだけ?