7D mark2 使用レビュー① 65点AFの性能は?

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初代EOS5Dが本年9月にサポート期間が終了となり修理不能になるため下取買替でなんとなく入手したEOS7Dmark2(以降7D2)ですが入手後に3ヶ月程経過したのでレビューしてみます。

ボディデザインは5D3のデザインを奇襲しているので馴染みやすいです。初代の7Dは右手親指の付根部分のエッジが鋭く痛い感覚が強かったので購入を見送りましたが7D2はその点が改善されていて良い感じです。CF+SDのダブルスロットはフォトストレージが恐竜の如く絶滅してしまった今となっては大変に重宝する装備です。

マルチコントローラーの周辺に設置されたAFレバーは操作がしやすい位置にあり様々な機能を割り当てられるのでとても重宝しています。自分の場合はAFポイントをセンターに戻す役割にあてています。

1Dxと5D3を上回るオールクロス65点AF?

やはり7D2の最大の魅力はファインダー内を隅迄カバーする65点AFエリアの広さですよね。 試しにAFフレームを重ねてみるとビックリ!なんと5D3の両端は7D2の外側から3列目程度な場所なんですよ〜!

これだけ広範囲をカバーしていれば失敗出来ない報道カメラマンこそ7D2に移行しそうですがその辺はさすがキヤノンと言うか・・・ 光源の乏しい会場で7D2を使用したところAFの合焦力に疑問を抱いたの理由は測距センサーの設計自体にあるみたいです。それぞれのAF配置を図を見ながら確認してみましょう。

5D3は開放F値の明るいレンズを使った時により高精度にAF測距が出来る様にF2.8やF4.0対応センサーを搭載されているのですね。

対する7D2は65点AF全点がクロス測距ですが高性能な測距点はセンター1点のみです(@@)

5D3でもF2.8の対応センサーは中央の列にしか展開されていないので騒ぐ程の差にはならないのですが人物の縦位置撮影で使用するコトの多い左右に配置されたF4.0縦線検出センサーはかなりの精度の違いを生み出しているものと思われます。

5D3のF4.0×F5.6のクロスセンサーの箇所はF5.6対応の縦線検出は搭載されていないためF4.0より明るいレンズを使わないとF5.6対応の横線検出ラインセンサーとなってしまいますので7D2の方が精度があがるのかもしれません。 最低でもF4Lシリーズを購入しなさいということなんでしょうか?上位機種を購入するユーザーに対しての方が厳しいあたりがCanonだな〜と思わせますね。

ただ自分が主として使用しているレンズはEF16-35F2.8LⅡ・EF24F1.4LⅡと広角側なためレンズ歪曲の影響で周辺でのAFがもともとシビアである可能性もあるかもしれませんね?フルサイズ機では歪曲を考慮してそこまで端に被写体を配置しませんから・・・。もしくは素直にEF-Sレンズを使えば違った結果になるのかも???

スクリーン交換の出来るファインダー

個人的に7D2の5D3よりよい点はスクリーンの交換が出来ると云う点です。5D3ではF2.8のズームまでは気にならないのですが大口径の単焦点を装着した時にAF枠の表示が薄くなってしまい見失ってしまうのが気になっていました。←おそらく1Dxとの差別化と云うかコストダウンのため・・・

本来はピントの切れを見やすくするために導入するスーパープレシジョンマットをAF枠の表示を見失わないためと云う目的で導入してみることにしました。赤丸で囲っている様に7D2の交換スクリーンは爪が端に付いていて非常に扱いにくいと感じました(><) 気持ち液晶表示の黒が濃くなった様な??それと引き換えにファインダーは若干暗くなっていますので銘玉EF70-200F4LISを使う用途を屋外限定に制限することに・・・

なにかと話題のバッテリーグリップ

先着20000台強制抱き合わせ販売をしたため商品価値が急落してしまったBG-E16!

EOSの場合は電池蓋の小さな爪でバッテリーの有無を判別していたりします・・・この部分の露出を避けられると云う意味ではBG装着していると破損に対する不安が軽減されるかと思われます。何故こんな原始的な構造を採用し続けているのか疑問で仕方ありません。

マルチコントローラーに関しては設置場所が悪く握り直さないと操作しにくいです。本来ならサブ電子ダイヤルのロックボタンの真下の位置にあるべきです。これなら旧来の様に無い方がスッキリしていて好ましいと思ってしまいますよ。個人的にはバランス調整とストロボの光軸調整の役割にしか活用していないのでホントに角材でもよいかなと思っていたりします。